ESSAY

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私は20代からずっと、「詩」という形で、自分の中の心のなかや、日常生活においてみたこと、経験したこと、感じたことをノートや小さなメモに書きつづけてきました。
私にとって、詩は日記のようなものです。そこには、私の喜びや哀しみや驚き、迷いや苦しみや希望や絶望、時には怒りや憎しみや諦め、そして感謝や祈りが、文字となって記されています。
それらは私の人生、私という人間の記録です。年齢に応じて変化し。成長した面もあるし、一貫して変わらないものもあります。私だけの独自の感覚や考えもあるし、心が近い誰かと共感しあえる部分もあるでしょう。いや、むしろその部分のほうが、どうも多いようだ。ということが、だんだん私にもわかってきました。
話や絵画や音楽などが、人にとって社会にとって重要なのは、その点です。人と人は無関係ではありません。人は決して、ひとりで生きてるのではありません。互いが常に何かを発しあってこの世が成り立っているのです。交わる微笑み、まなざし、言葉、行為…。詩や絵画や音楽も、そのひとつなのです。
他人は決して他人ではなく、動物や植物も、空も大地も、すべて、この世にあるものは、その面ではすべてつながっているのです。
このことを、私たちは人生をかけて、知るために、生きているようなものなのです。
書籍「窓をあけよう」あとがきより
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