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■館長トピックス Vol.3
2004年7月6日
気がついたら…、前回のトピックスからなんと2ヶ月も経っているではありませんか!
大変失礼致しました。日々に追われていることに気付く瞬間です。
そして、その2ヶ月の間に今年も紫陽花の季節を迎え、そして過ぎ去って行きました。ご存じの方も多いと思いますが、北鎌倉の美術館の近くに別称、紫陽花寺と言われている「明月院」というお寺さんがあります。紫陽花が所狭しと咲いていまして、見る人を壮美で心安らぐ空間へ誘ってくれます。その明月院さんへ例年たくさんの方が拝観されるということもあり、美術館も一年で一番忙しい時期になるのです。今年もたくさんの方がご来館いただきました。お一人、お一人の心に何か残していけてればうれしいですね。
さて、さて、前々回、前回と「甥から見た葉祥明」をテーマに書いてきましたが、今回もそんなエピソードを紹介したいと思います。高校生まで熊本に育った私には、葉祥明は「東京から来るおじさん」でした。その彼が帰熊した時、両親のいる実家に泊まればいいのに、いつもホテルに泊まっていました。お金を持たない子供の自分としては「なんて贅沢な!」という思いもありましたし、自分の家に泊まらないということに対する奇妙さ、不思議さも感じていました。それから20年あまり過ぎた現在、私も熊本に帰った時はホテルに泊まるようになりました。そうしたら、彼が「重見くん、君も東京の人になったね。昔、住んでいた町とそこにいた過去の自分を見つめてごらん。」と言ったのです。
そのとき、10代の「悩み多き、若かりし自分」をすごくイメージできました。それは、「昔の自分」と、「今の自分」は明らかに違う人間だと感じた瞬間だと言ってもいいかもしれませんね。自分は成長したんだなーっと、はっきりと認識できたんです。あるいは自分なりの大人になったことを理解した瞬間だったのかもしれません。そして「おじさん」がなぜホテルに泊まるのか、分かったような気がしたのです。皆さんはどのように感じられましたでしょうか?
さて、今回はここまでです。
お読みくださり、ありがとうございました。
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