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■オススメ Vol.32 
「しろくまのピナーク」は2009年5月に発行された、新しい絵本です。
ホッキョクグマの子どもが、いろいろな出会いをしながら一日を一人で過ごします。こわがりなこぐまのピナーク。ドキドキしながら、周辺にいる動物たちとふれあい、お母さんの帰りを待つお話しです。
こぐまのピナークが出会う動物たちは、北極圏に住む生き物たちです。ホッキョクギツネやあざらし、クリオネにベルーガ、そして一角。白い氷の世界で暮らす彼らのその姿はみな独特です。その中でも特に愛らしい姿を見せてくれるのがホッキョクグマ。白いその姿は美しく、こぐまは愛らしい眼差しをしています。

そんな彼らが住む北極が地球の温暖化により住む場所が徐々に少なくなってきているという話が昨今話題になりました。ホッキョクグマだけでなく、ベルーガや一角などのクジラの仲間など海に住む生き物も、海水温の上昇にとまどっているでしょうか…。

ひと言に「温暖化」と言われエコを提唱する動きがあり、その一方で「温暖化」に対する反応に疑問を投げる話も耳にします。
どちらにしても「自然を大切に」そして「安心して暮らせるように」そんな想いは誰にでも通じるものだと思います。
絵本「しろくまのピナーク」の最後にもシロクマのお母さんが小さな子どもたち安心して生きていけますように…と祈ります。
人間だけでなく、地球上の生き物が「安心して生きていける」そんな想いのために、一人一人が自然を大切にする気持ちを忘れずにいたいですね。

「しろくまのピナーク」の作品を見ると、可愛らしい動物たちをずっと見ていたいと思います。
この作品をとおして、地球の自然、北極の自然、身近な自然を大切に考える機会となれば幸いです。


葉祥明美術館
学芸員 長井香奈
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