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■オススメ Vol.71 

2014年7月から朝日小学生新聞にて連載が始まった「名作の中のお菓子物語」は、洋菓子・食卓芸術研究家の今田美奈子先生が、誰もが知っている名作童話から、お話に登場するお菓子やイメージしたお菓子のレシピを紹介しながら、物語の世界を紹介するものでした。そこに葉祥明が描く物語のワンシーンが加わる事で、さらなるメルヘンの世界へと誘ってくれます。
 全23作からなる連載は、2014年12月に終了しましたが、その後2015年10月に『名作の中のお菓子物語』というレシピ絵本として出版されました。

 現在開催中の「名作の中の素敵なワンシーン」展は、連載された作品を紹介しています。今回は12作品を展示し、来年5月から開催の第二弾で今回ご紹介できなかった作品を展示し、2回に渡って名作童話の世界をお届けします。

  「名作童話」と言っても、たくさんのお話がありますが、葉祥明も子供の頃に「グリム童話」「アンデルセン童話」をはじめ、様々なお話に触れています。
中でも「幸福な王子」などに見られる、無償の愛(無限の奉仕とサクリファイス)を描いた作品が心に残ったと言います。現代の人や子供たちにもアンデルセン童話等を読んで何かを感じて欲しい「どれも人生の悲哀と救済をテーマとしている。信じること…耐えること、人生を受容することを教えてくれている。そして知恵や勇気も」(葉祥明談)とコメントしています。
 童話にはシンプルだけど、深いメッセージが込められています。その物語の本質を受けて且つ、葉祥明の世界に描き上げるその力量を再確認する作品群となりました。穏やかで暖かみがある葉祥明作品の特徴は「SWEET」「WARM&SOFT。これらは見る者が和む効果を生みます。私たちは甘い美味しいお菓子を食べても、ホッコリと和みます。葉祥明の絵は「お菓子のような効果」があると言えるかもしれません。

 物語を思い浮かべながら優しく描かれた葉祥明の絵を観て……
今田美奈子先生のレシピを読んで美味しそうなお菓子に想いを馳せて……
幸せなひと時を本展で感じて頂ければ幸いです。
 







葉祥明美術館
学芸員 長井香奈
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