TOPICS

■オススメ Vol.73 

この「オススメ」でも何度も登場していますが、葉祥明のオリジナルキャラクター『ジェイク』は1972年に出版されたデビュー作「ぼくのべんちにしろいとり」の主人公です。ところが一作目の絵本には『ジェイク』という名前はお話の中には、一度も登場しません。ただ、イギリスで出版された「ぼくのべんちにしろいとり」の英語版のタイトルが『Jake』。イギリスでポピュラーな名前を翻訳家の方が付けて下さいました。『ジェイク』の始まりです。

ですがその後、ジェイクを主人公とした絵本「ぼくのゆきんこ」(1989年)や「くんくんきみだあれ」(1991年)が出版されますが、ここでも『ジェイク』という名前は出てこないのです。やっと1993年に「ジェイクそらをとぶ」でタイトルに『ジェイク』が付きますが、実はここでもお話の中には『ジェイク』の名前は登場しません。後書きにちょっぴりふれる程度です。

1972年に登場してから25年経ち、1997年の「空気はだれのもの」でやっと、「ぼくはジェイク!」と自己紹介をすることになります。そこからはどのお話にも必ずといっていいほど「ぼく、ジェイク!」とお話が始まるようになりました。

おっとりした性格、自然をこよなく愛するジェイクは様々な場所に登場し、葉祥明さんからのメッセージを伝えてくれます。長年、多くのファンに見守られゆっくりと『ジェイク』が親しまれてきましたが… 2015年、新たなジェイクの世界が広げられました!

オリジナルストーリーとしては2009年の「ジェイクとふうせん」以来6年ぶりにジェイクの絵本が出版され、しかも3部作で英語の教材となる新たな展開です。お話もファンタスティックで、魔法の帽子でワープしたり、ウミガメに乗って海に潜ったり、宇宙にまで旅します。純粋な絵本としても良質でその上、子どもから大人まで楽しく英語を学べる一挙両得な作品です。

デビュー当初、自ら名乗る事のなかった『ジェイク』が、今 新たに「優しさ」「思いやり」「心の豊かさ」みんなに伝え“幸せ”を運ぼうと大活躍をしています。『ジェイク』のますますの活躍をお楽しみ下さい。





葉祥明美術館
学芸員 長井香奈
Copy right (C) BIRD CO.,LTD. All right reserved. 著作権は全て葉祥明及び有限会社バードに帰属します