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■オススメ Vol.77 

2015年の10月に出版された「キツネのフーくんと風の郵便屋さん」は葉祥明と実弟である葉山祥鼎との兄弟初のコラボ絵本作品です。今まで、祥鼎の撮影した写真に葉の詩を掲載した作品などはありましたが、祥鼎の文章に葉祥明が絵を描くのは初めての事です。今まで、絵本作家の兄・祥明のプロディーサーとして様々な活動を支えてきた祥鼎ですが、熊本の阿蘇に葉祥明阿蘇高原絵本美術館を営み、自然豊かな環境に身を置くことで作家としての才能も開花しました。著作には「こころのワンダーランド」「60才からの登竜門」の他、絵本「ブルー・ビー」シリーズも多数発表しています。ブルー・ビーは阿蘇の美術館の庭に訪れる青い蜂(正式名:ルリモンハナバチ)をモデルにしたお話ですが、美術館周辺には他にも沢山の生き物が生息しています。狸やキツネ、テン、イタチ、アナグマ、ノウサギ、イノシシ、シカ。様々な野生動物です。「キツネのフーくんと風の郵便配達屋さん」のワンシーンでもこれらの動物たちが描かれています。お話の中では、野山から冒険にでたキツネのフーくんが海に向かいイルカに出会いますが、ここに登場するイルカも熊本県内にある天草市の五和町沖に生息するミナミバンドウイルカがモデルです。
お話を綴った祥鼎、情景を描き起こした祥明。随所に故郷・熊本に対する二人の愛情が見て取れます。

熊本地震や阿蘇山噴火など、自然災害に見舞われた2016年ですが 今も多くの野生動物がいます。力強く生きる生き物たちと描かれる、冒険物語をご覧下さい。





葉祥明美術館
学芸員 長井香奈
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