葉祥明美術館

オススメ Vol.08 DVD-Part.2「おなかの赤ちゃんと一緒」展

企画展示で開催していたDVD展は「おなかの赤ちゃんと一緒」というテーマで作られています。その最終章は生まれてくる子をイメージしているのでしょう・・・。かわいらしい子どもたちが、たくさん登場します。その中で、天使も登場するのですが、今回はこの天使の作品1点を取り上げたいと思います。

「天使の響きーリトルエンジェルー」というタイトルのこの作品は、葉祥明の描いた天使の中でも、もっとも皆様の目に触れている作品ではないでしょうか。複製画やポストカード、画集等の葉祥明作品紹介などにも良く使用されています。2人の天使が向かい合っている、かわいらしくも素敵な作品です。右にいる天使はラッパのようなものを吹いています。葉祥明の描く天使の多くが、何かを演奏しています。
これはひとつに「美しい音楽は天上界からやってくる」と言う葉祥明の意識からです。

葉祥明に天使を描く理由を伺いました。天上界・この世ではない存在の天使、それを描くのは『優れた音楽・優れた芸術、全てを称して「ミューズの世界」は天からの贈り物です。これを象徴しているのが天使だから。だから天使を描くのです。』とのこと。
天使を描くとき、その純粋さ・清らかさに気を配るといいます。
作家の息づかいの伝わる原画から、天使のかわいらしさと共に「ミューズの世界」を感じてみてはいかがでしょうか。

■北鎌倉葉祥明美術館企画展 2005年3月19日 (土) ~ 5月20日 (金)
YOH SHOMEI DVD-Part.2「おなかの赤ちゃんと一緒」展



葉祥明美術館
学芸員 長井