葉祥明美術館

学芸員のおすすめコラム


【企画展】永遠とう名の一瞬から
PLANET OF LOVE
 
葉祥明の作品には、天使や子どもたちが地球を囲むモチーフが度々登場します。絵本『森のささやき』『ひとりじゃないよ』『続々・地雷ではなく花をください』などでも印象的に描かれてきましたが、本展では1994年刊行の環境ファンタジー絵本『そらのむこうに』のクライマックスを飾る名作「PLANET OF LOVE」をご紹介します。
本作は、少年が“雲の子”や“空の子”とともに空を旅する物語の一場面です。作中では、環境破壊によって命が失われていく地球の姿が描かれます。しかし、人々が「なかよく こころひとつにして まもる」(本文より)ことで、地球は見事な輝きを取り戻すお話しです。濃紺の宇宙に浮かぶ、青く美しい地球。それを包み込む子どもたちの姿は、観る人の心に大きな愛を届けてくれます。
 
絵本の枠を超え、1枚のアートとしても強い存在感を放ち、ポスターや複製画などを通じて今も多くの人を魅了し続けています。この絵に深く魅了されたお一人が、絵本『永遠という名の一瞬』の著者・十和音 響さんです。会場では、十和音さんが本展に寄せてくださった特別なメッセージも展示しています。
 
一枚の絵画から始まった、愛と魂の成長を見つめる物語。十和音さんの言葉と、葉祥明作品が響き合う新たな世界をどうぞご堪能ください。鑑賞のひとときが、ご自身の心の中に眠る物語を紡ぐきっかけとなるかもしれませんね。

 
 

北鎌倉 葉祥明美術館
学芸員 長井

 
■北鎌倉 葉祥明美術館 企画展 2026年9/26(土) 〜 10/30 (金)
十和音 響 × 葉 祥明の作品展 永遠という名の一瞬